2022.11.15

小さなことから始めるDX(デジタルトランスフォーメーション)

DX、DXとだれもが一度はニュース記事やTVなどで耳にしたことがあるかと思います。
マツコデラックスのDXではありません。
デジタルトランスフォーメーションのDXになります。

 

2025年以降、このまま日本企業がDXを推進できなかった場合、最大で年間12兆円もの経済損失が生じると言われています。

 

いわゆる「2025年の崖」ってやつです。

 

こんなに騒がれている最中ですが、肌感的には推進していってる企業や自治体、個人事業者はじめ、まだまだ少ない気がします。

 

おさらいまでに何が問題なのか?
経済産業省が言われていることのメインは、「現行のレガシーシステム(古いシステム)に起因するシステムリスク」を危惧しています。

 

ようはそのまま古くなったシステムを使い続けたら、システムダウンやらシステム障害が起こり経済に良い影響でませんよ、経済的にダメージでかいですよ、と言っているわけです。

 

この事実は、もう8年も前の調査結果によって明らかになってはいたのですが、言われてるけど実際身近に感じなければこの話も対岸の火事のような話と捉えられてしまうのです。

 

そして今、コロナにより世界の様々なあり方、人の働き方だったり、過ごし方だったり、住み方だったり、急速に変化する中で、「このままじゃやばくね?」と日本の経営者層がようやく気づいてきたのが今だと感じます。

 

ちなみに現在、21年以上使い続けているシステムを保持する企業の割合は6割にのぼると言われています。

 

つまりこの6割の企業は、レガシーシステムによるシステムリスクを抱えているわけです。

 

これは2025年を境に、日本の産業の低下、競争力の低下が加速し、しいては国益の大きな損失の可能性が高くなっていることを意味します。

 

経済産業省が声高高にDXを推進しているのは、笑えないレベルのこうした事実が本国に存在しているに他ならないのです。

 

回りくどくDX推進の背景をお話しました。
じゃあどうすればいいのか?

 

自分はまず以下の二つが入り口としてのキーになると思っています。

①経営者の意識改革
②小さく始める

 

①は言わずもがなですが、意思決定を持つトップが変わらなければ何も始まりません。
特にITに対してアレルギー(苦手意識)を持たれている方は非常に多い気がします。

 

ある種、複雑化してしまったシステムは不慣れな方にとって未知との遭遇に近い印象だと思います。
しかし、より身近に簡略化されたシステムも同時に体験しているのも事実です。

 

スマホの登場により、システムに触れる機会が大幅に増え、割とお年寄りの方もスマホを使っていたりします。

見やすく、分かりやすく、使いやすいアプリが多数あり、紙をPDFに変換してくれたりとプチDXが簡単に行うことができる時代になっています。

 

なにが言いたいのかと言うと、昔のイメージがそのまま刷り込みとして存在していて、イコール苦手意識になっている部分もあるのではと思います。

 

それと同時に「そもそもそうしたアプリの存在を知らない」という情報の格差が存在している、根の深い問題でもあります。

 

②の小さく始めるに関して、少し触れましたが、アプリ一つでもそのような便利なことができる。
スマホからDXが始められるなら、やれそうな気がしてきませんか?

 

企業にも大小規模があり、一概に言えることではありませんが、従業員数100名以下の事業者さまにはペーパーレス化をおすすめしたいです。

 

電子帳簿保存法の移行期間である今のうちに。

 

クラウドで管理できるフリーを使えば、会計処理が自動化でき、なおかつ経費などの領収書関連がすべて電子保存できます。

見積書、請求書、納品書、すべてクラウド上で作成し、そのまま取引先に送付も可能です。
また、クラウドサインなどを使えば契約書なども電子化することできます。

 

月額1万もかからずDXできるわけです。

 

めちゃくちゃ便利になってきているので、使わない選択肢はないと言っていいかもしれません。
今まで使い慣れていたものが安心、はよくありがちですが、長期的な視点になって考えてみてください。

 

気づけば2025年の崖の上にたっているのは自分かもしれません。